地域の機関病院と地域のボランティアを結ぶような仕組みの構築について(医師会 朝倉先生)

朝倉先生からいい提案をいただきました紹介させていただきます
何かご意見等ありましたら、コメントください

「カンファレンスで入院患者さんのせん妄が話題になりました.虚弱高齢者においては、せん妄を起こすほどに予備力が少ないということもあるのですが、機能障害を残したり、予後は決してよくありません.その非薬物療法として高齢入院患者への「ボランティアによる談話」が発症予防、軽傷化に有効とのことでした!
こういう視点で地域の機関病院(例えば済生会中和病院)と地域のボランティアを結ぶような仕組みができれば、病院にとっても大きなメリットになるような気がします.またそういった視点を持つ市民が増えるということは、地域にとっても有用だと思います.

リソースの限られる地域においては、医療機関や介護事業所だけでなく、市民も巻き込んだ包括的なつながりを広げていく必要があると思います.このSNSに参加させていただいたこともあり、カンファレンスに参加しながら、そのようなことを考えておりました.
先進的な取り組みはいろいろあると思いますが、桜井のこの地でできることに取り組んでいきたいですね!」(A)

「大変貴重なご意見有難うございます。
最近、慢性呼吸不全急性増悪の方で、入院時に夜間せん妄がひどくなり、家族の付き添いも十分できなくて、退院された患者様がいらっしゃいました。自宅に帰ってせん妄改善、呼吸不全についてはHOTとステロイドと室内保温加湿で改善。
おそらく、病院側も、せん妄の対応には苦慮する症例もお持ちなんだと思います。病院から付き添いを依頼されても、お仕事とかの関係でご家族様が十分付き添えないかたもいらっしゃいます。
先生のご提案、「地域の機関病院と地域のボランティアを結ぶような仕組み」桜井市の分科会や、中和病院との病診連携会議で紹介させていただいてよろしいでしょうか?コメントで埋もれてしまうのはもったいない意見なので新規投稿としてタイトルを挙げて、多職種の方にもご意見を募りやすいようにさせていただきます。」(K)

 

「地域の機関病院と地域のボランティアを結ぶような仕組みの構築について(医師会 朝倉先生)」への7件のフィードバック

  1. 11月14日済生会中和病院との病診連携会議で、このシステムの構築についてお願いしたしたところ、以下のような回答でした。
    かなり以前にも、病院内でこのことについて話し合いがあり、個人情報のことや、ボランティアの方が近所の方であったりした場合のことや・・・・などで構築できなかったとのことです。
    あれから、認知症に対する住民の理解が進んでおり、全国の済生会のなかで、このシステムが構築されているところがないか調べ、2か月後の会議で報告していただく予定です。
    現在、中和病院では、看護学生などの研修の中で、認知症な患者などのお話相談を実施しているとのことです。

    1. 木下先生
      早速ありがとうございました!個人情報の問題などクリアすべき点が非常に多いと思っております… 
      ボランティアであっても、十分に成熟され、ボランティアとして関わることに意義を見い出すことができることが前提になりますね.そういう人たちが関わる仕組みができること、それを作り上げていくことが、地域づくりなのかなと感じているところですが、まだまだ先は長そうです.
      また先進的な取り組みを調べていただくとのことでしたので、少しずつでも前向きに進むといいですね.またご指導よろしくお願いいたします.

      追伸:16日も医師会行事では大変お世話になりました.ありがとうございます.

  2. 立ち上がったボランティアの方々に、円滑(リアルタイム)に活動の場をお知らせするシステムは何かあるのでしょうか?

    1. ボランティアの方々と、活動の場を結びつける仕組み、システム全体のセフティネット(ボランティアの指導やケア、困った場合のくみ取り、責任の負荷がかかりすぎないような工夫…)などの整備が大変難しいことなんだなあと想像します.
      何か小さなグループ(十分に目の届く範囲で)からパイロット的に進めるのが最も現実的なのでしょうか…

      1. 岐阜県の先進的な地区は、すでに、癌末期の独居のかたのところに、泊まり込むボランティアが立ち上がっています。これと同じものを、当地区ですぐ立ち上げようとしても、それはとても困難なことだと思います。
        朝倉先生のおっしゃるように、何か小さなグループからパイロット的に進めるのが最も現実的だと思います。さらに、地域の課題を、市民もいっしょになって認知することで、きっと、岐阜のようなボランティアが
        いつか立ち上がると信じたいですね。

  3. 朝倉先生とのやりとりで 地域全体で 包括ケアシステムを支えないと,昨今、往診依頼が増える中、5年後には 本当に困った状態になる気がします(会員の先生方も薄々お感じてらっしゃる先生方もいらっしゃるとは思いますが・・・)
    そのためには、ボランティアや民生委員の方々 そして一般市民にも 、この課題についてより一層、関心を持っていただいて、行政にも何らかの支援策・解決策を検討していただくことが重要だと感じます。
     また 既に立ち上がった団体には、活動していただく場を円滑に提供できるシステムも必要だと考えます。

     特に、経済的に大変な高齢者や、医療や介護のリソースの手薄な地区の高齢者には、ボランティアや民生委員の方々のお力添えが特に必要に感じます。

     話は、変わりますが、自主防災組織は立ち上がっていても、ほとんど活動していないところもあると聞いています。
    立ち上がったボランティアの方々に、円滑に活動の場をお知らせするシステムの構築も重要と考えます。そのような意味では、朝倉先生の提案は 大変 桜井市にとって重要と考えます。

  4. ボランティアさんの入院患者との談話で、せん妄状態も良くなる記事は興味深く読みました。在宅でも、お話し相手を欲しがっている方は
    沢山おります。桜井でもお話し相手になって頂けるボランティアさんがいると助かりますね。

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