現在 世界一幸せな国デンマークにて来ております。
デンマークで、老健に当たる施設研修を受けました。
こちらでは入所と同時に家屋評価、必要な日常生活動作のアセスメントを行います。
そこから挙がった目標に応じてリハビリテーション、福祉用具の提供を早期に行います。
医療的ケアを早期に明確にし、効率的に自宅復帰をむかえられるような取り組みが展開されていました。
また早期に福祉用具の提供ができるということは肝のように思いました。福祉用具を使用しながら、患者はすぐに自立した生活を行えます。それにより彼らの尊厳は保たれ、非常に良い動機づけになります。
施設にパジャマ姿の患者はおらず、みな身だしなみをしっかりとされていました。
本日退所された方も、私は幸せなのよと、言いながら自宅へ帰られていました。
このようなより早期からアセスメントを行い、明確な目標の元、医療・介護ケアを提供することに対して質問をしました。
その返答ですが、
『これは医療者としてのモラル、沢山社会保障費を使うことは国にとって良いことではないという認識の元の取り組んでいる』
ということでした。
医療従事者、介護従事者としての社会保障の一部を担うという責任感に衝撃を受けました。
制度や文化は大きく異なりますが、非常に見習うべき姿勢であるように思いました。
あと8日滞在する予定です。今後も福祉先進国での取り組みを紹介させて頂きます。
木下先生
お早いお返事と、すぐにお調べになる御姿勢に、私も勉強させて頂いております。
とにかく、こちらの民主主義の考え方に驚いております。
市民が良いものを求めるが故、良いケアが生まれています。
またそれは政治や教育も同じような構造をとっています。
デンマークの高齢者ケアの在り方はまた全然、異なります。
介護施設には利用者という言葉はありません。
なにかをしてあげる利用者、というのではなく、誰かのためにお手伝いをしているという感覚です。
そういう形で尊厳が最後まで保たれるようですし、スタッフも自分であればそうしてほしいと思っているようです。
また取り組みの紹介をさせて頂きますね。
中川
http://www32.ocn.ne.jp/~dssa/data/kouza/kouza_1.html
より
デンマークの高齢者福祉の3原則について
1.生活の継続性の尊重
2.高齢者の自己決定の尊重
3.高齢者の持てる能 力の活用
角田直枝先生が講演の時にお言葉、「高齢者の入院は、高齢者の持てる能力を奪う」が思い出されました。老健施設への入所も、病院の入院治療も、いろいろ考えさせられます。
中川先生の発信内容をきっかけに いろいろ調べるようになり、 勉強になります 木下
木下先生、中川先生
デンマークの文化と制度、非常に共感できますね.社会保障や高齢者のあり方を自分たちのことと考えて制度と文化を作り上げてきた取り組みに敬意を払いたいと思います.
日本でも、ギリギリになって慌ててその場しのぎの策で取り繕うのではなく、あり方そのものを問う姿勢が必要なのだと感じました.そのためには、古き良き日本の文化も踏まえつつ、これからのあり方を考えてみたいと思います!
大福診療所 朝倉健太郎
朝倉先生
教育現場へも視察に行きましたが、ここから民主主義を学んでいるのだということがよくわかりました。
帰国後、報告会に向けた資料を作りますね。
沢山の取り組みや文化に触れた今、日本の文化に合う形を追求したいと思います。
けいこ春分を知らず。
蝉は夏しか生きないため、夏すら知らないという孔子の言葉があります。
欧州の一部をみた今だからこそ、日本がみえるような気がしています。
中川先生
大変有意義な視察旅行であったように拝察いたします。
またこのサイトでいろいろご紹介ください。
明日 畿央大学いけそうです。時差疲れ、大丈夫ですか?
木下