生駒市市民フォーラム

本日生駒市にて市民フォーラムが開催されました。

厚労省 老健局 課長補佐 服部先生

さわやか福祉財団 会長  堀田先生

市民活動をされている3団体の方のパネルディスカッションについて共有させて頂きます。

1.健康づくり協議会

松尾さんという熱心な方が、35年間、市民ボランティアとして地域で食による居場所づくりをされていました。

毎週木曜日に会費300円を徴収し、その時に食べたいものを参加者と共に作り、みんなで食べるという活動をされています。今や厚労省のモデルケースとなっています。面白いことに男性会員が200名女性会員が80名となっています。

会員が中心に運営し、参加者を募ったり、巡回型として、地域に出張されたりしています。このような熱心な方が地域にいるとすごく頼もしいなと感じました。

2.やまびこネットワーク

挨拶運動を中心にされています。地域での絆を育むにはまずはあいさつだということで、挨拶ロードという挨拶をする道まで決めて活動されています。

その中で防災関係の取り組みまでされており、地域の絆を高め、その先に困難ごとがあった際の解決策まで練られています。

3.支え合いまちづくり

買い物支援を中心に活動されています。高齢化率35パーセント以上地区であり、買い物する場がないことで困っているとのアンケート調査から生まれた組織です。

商業施設へ話を持っていき、定期的に開催するようになったようです。販売は生協ですが、その場の運営をされています。運営の中では居場所づくりとしてお茶ができるような場所の提供などをされています。

 

以上の活動報告から、今後このような市民の力による高齢社会を乗り切ろうという風に会を閉じました。

厚労省の服部先生からは今後の地域支援事業は自由度が高く、専門職は今まで通り介護予防事業をするのではなく、このような地域支援事業のマネージメントをするようにとの話でした。そして、行政はこのような市民活動のバックアップをし、細かいことは言わず、背中を押してあげられるような取り組みを進めていくようにおっしゃられておりました。

事業移行までの3年で、これらをコーディネートする立場や協議体の設立が急がれます。

生駒市ではこれらの取り組みを決めるための研究会を立ち上げられるようです。

桜井市でも研究会の立ち上げ、各地域ケア会議で出た地域資源の把握、とコーディネーターの設立を急がねばならないと感じました。

生駒市の介護予防

集中介入期から移行期まであり、移行期では要支援者自体が運営されたりもしています。日本の生駒モデルです。

桜井市でも介護予防や地域活動を積極的にしていきたいと思います。

 

理学療法士 中川 征士

「生駒市市民フォーラム」への7件のフィードバック

  1. 木下先生
    生駒市は厚労省からも大きな評価を受けております。
    桜井市にも盛んなサロンは朝倉台や芝の方であります。
    正直負けていないほどの活動だとも思います。
    しっかりそのあたりのフォローを継続し、また専門職のマネージメントによる質の向上を図っていくことが急がれるかと思います。中には疲弊している部分もあります。芝なんかでは平均年齢92歳と聞きました。
    本当に素晴らしいサロン活動です。しっかり継続できるようにサポートしたいです。

    防災関係は組み込みたいですね。
    僕はあまり詳しくないので、木下先生、いろいろ教えてください。朝倉台は防災も盛んでした。

    中川

    1. 中川先生へ
      先ほど朝倉台の患者様(高齢・糖尿病・高血圧)が来院され、糖尿病や高血圧は認知症になる確率をあげること、認知症は発病の20年前から脳のなかでその変化がおこっていること説明しました。 ご本人曰く「朝倉台では、なんかサロンいろいろやっているな。でも自分は参加してない」「そんなんやったら、奥さんの呼び名が変わりますよ。 おい→お前誰?→どろぼう!!」「・・・・・サロン一回いってみますわ」

    2. 中川先生
      桜井市広報誌若桜に芝(区)の方で高齢者サロンの開催される記事を見て、自分も参加したいが阿部(区)なので遠くて参加できないという方が1名いらっしゃいました。朝倉台や芝だけでなく、市内すべての自治会で、サロンが開催されれば、いいですね。患者様には、社協や包括に一度、近隣地区で参加できるところがないか問い合わせするよう促しておきました。  木下

  2. 近畿では、リハビリを中心とした介護予防教室に新規事業として取り組んでいるのは、現在生駒市のみというのも驚きです。また、メニューによっては週2回密にとりくまれているというのも、かなりいろんな面でいい効果がでてくると思います。桜井地区もこれに続きたいですね。

  3. 続き
    また、生駒市のやまびこネットワークにはたいへん興味を持ちました。私は防災関係のことも担当させていただいており、一度市の危機管理課の方にも問い合わせてみます。
    話は、防災関係の方になりますが、2月14日(土曜日)中和病院で行われた近畿DMAT訓練医療者研修会に参加させていただきました。災害対策本部・赤エリア・黄色エリア・緑エリア・トリアージエリアでの訓練を視させていただき大変勉強になりました。特に、指揮命令系統や各エリア間の搬送を円滑に行うことが大変重要であることがわかりました。また、滋賀県・京都府・兵庫県からのDMATチームの参加もあり、大変緊張感のある有意義な訓練に参加させていただいたと喜んでいます。
    各エリアを視察させていただいた後、私は主に青エリア(医師は私と小児科の先生)で待機させていただいたのですが、両足捻挫で歩けない負傷者が運ばれてきたとき、実際の応急処置(段ボールをハサミで切って、包帯で仮シーネ固定)をされたのは、看護師さんでした。看護師さんの手際の良さに少なからず驚きました。恥ずかしい話、傷口のナートはたまにしますが、開業して20年一度も包帯を巻いたことがありません。シーネ固定をしたこともありません。内科系の会員の先生を対象に応急処置の訓練も今後の課題として取り組んでいかないといけないと思いました。また、行政と力をあわせて、軽傷の方が中和病院に殺到しないよう自主防災組織率を現在の65%から少しでもあげるよう市危機管理課と協力していくことの重要性を改めて感じました。

    防災と地域包括支援システムの社会資源づくり、いずれも各自治会がどれだけこのことに関して積極的になれるかが今後の課題だと思いました。

  4. でも、今度の奈良県知事選で 生駒市長が県知事選に立候補されております。この結果どうなるかわかりませんが、県下の地域包括支援システムの構築・高齢者のための社会資源の整備を進める方が知事になってほしいですね。

  5. 中川先生 
    ご報告有難うございます。いろんな社会資源を立ち上げ地域づくりにとりくまれている生駒市の状況がわかりました。3月には、オレンジカフェもまずひとつたちあがることを田中保健婦さんから教えていただきました。また、すべての自治会に一つずつ高齢者サロンをたちあげる目標が生駒市にはあるようです。桜井市・桜井地区もこれについていきたいですね
                          木下

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