在宅医療勉強会 第3回 (桜井地区医師会)

在宅医療勉強会 第3回 (桜井地区医師会)を平成27年5月30日(土曜日)15時から18時桜井地区医師会事務局にて開催しました。

10人の応募がありました。

勉強会メモ

・特別養護老人ホームは、胃瘻管理はしていただけるが、点滴依頼を断る傾向にある。
・NHKで、誤嚥性肺炎にたいして治療をしない症例や透析継続を拒否する症例の報道が最近なされた。
・除痛NSAIDとして、ロピオンが病名限定が厳しい場合、アセリオがお勧め。
・ストマ管理専門のETナースとの連携も必要
・血液ガス測定に、小型(約30cm大)のi-START 300F( FUSO工業)購入費140万円(メンテ0円)が便利であるが、室温14-22度の下でしか作動しない。(温度管理が大変)
・寝たきり予防に、訪問看護師に、立ち上がりリハびりを依頼するのもADLの維持に有効
・HOTの依頼酸素業者について、料金を優先するならエアメディックス、大丸エナウィン等がお勧め。利用者が全国を旅行されるなら、大手帝人等がお勧め。
特にエアメディックスは、SASの簡易検査をする際に、直接患者さんと都合のやり取りして調整してくれるので、クリニックで調整する手間がはぶける。
・在宅小児医療については、(患者会などで最新の情報をご存知の)家族からの求められるところが、非常に多くある。
・在宅での発熱に対し、即時点滴対応できないとき、ジスロマックSR成人用ドライシロップ2gが1回空腹時投与で1週間の効果があるのでお勧め。経過を見て、解熱して状態が改善しておれば、往診回数を減らすことにもなる。
・輸血について、発注後クロスマッチを血液検査会社に依頼して
その結果、合わないために、輸血できず廃棄することもあるとのこと。不応性貧血の場合、輸血のためだけに後方支援病院に短期入院依頼するのもよい。
・緩和薬について
フェンタニルパッチは2ヶ月くらいで耐性ができてきかなくなるので注意。高価なものについては、病名漏れがあると査定になるので注意しましょう。在庫が残るとかなり厳しいので、院外処方されている先生が多い。麻薬免許がなくでも使用できるノルスパンなど、事前にe-learningをしていつでも処方できるようにしておきましょう。
・非がん疾患の緩和ケアについて
ALSは発症時に予後は5-7年と専門医が告知。パーキンソンは告知しないことが多い。多系統変性症(進行性核上麻痺)は、QT延長症候群などによる突然死があることを説明しておく。
・死亡診断書について
役所に提出するA3版のものは、市民課戸籍係りでもらっておくこと。午後20時5分の記載はダメ.検案は、2重線で消して印鑑を押す。正式な住所に大字が付くときはこれも記入。(正式な住所に大字がつかないところも田原本町にはある)
施設でなくなったとき、自宅か、介護老人保健施設か間違えないように。住所変更がない場合でもグループホーム・サービス高齢者住宅で亡くなられた場合は、死亡場所は、自宅をチェックしてください。
死亡診断書記入マニュアル(平成27年度版)管理者報告
7頁(4)参照ください

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