徘徊による行方不明の早期発見につながるQRコードを活用した高齢者向けシールを作成(東大阪市2015年1月)

先頃「中国で認知症高齢者の身元確認にQRコードを活用する実証実験が展開中」というニュースをお届けしましたが、大阪府の東大阪市でもマスコットキャラクターとQRコードを組み合わせたシールを作成し、来月から捜索支援システム登録者へ配布していく予定だそうです。

東大阪市が作成した「見守りトライくんシール」は、同市で盛んなラグビーにちなんだキャラクター「トライくん」とQRコードを組み合わせたシールで、繰り返しの洗濯にも消えにくい耐久性のある印刷が特長の一つ。捜索支援システムと連動しており、スマートフォンなどでQRコードを読み取ることでスムーズに高齢者の身元確認が可能となっています。

東大阪市の高齢介護課によると、市内で暮らす65歳以上の高齢者は約13万人。そのうち、認知症の方は約1万1800人います。捜索支援システム「SOSオレンジネットワーク」には約90名が登録されており、2013年2月から2014年10月までには21件の捜索事案が発生。およそ5人に1人は一時的に行方がわからなくなったことがある計算になります。

「見守りトライくんシール」には名前を書く欄なども用意されており、衣服をはじめ、高齢者が外出の際に履く靴や杖などに貼ることが想定されていますが、徘徊によって行方不明になる高齢者の早期発見につながる一手となるでしょうか。今後の展開にも要注目です。

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