在宅医療勉強会 第12回 (桜井地区医師会)

在宅医療勉強会 第12回 (桜井地区医師会)を平成28年7月30日(土曜日)15時から17時30分 桜井市訪問看護ステーションさくら会議室にて開催しました。 12人の参加(内看護師3名理学療法士1名管理栄養士1名認定歯科衛生士1名)がありました。

1部;食の支援における管理栄養士の役割
管理栄養士・介護支援専門員
豊田綾子

2部;食の支援における認定歯科衛生士の役割
認定歯科衛生士・介護支援専門員
中川裕美

いずれも目からうろこが落ちるような講演内容で地区内のすべての多職種すべての方に聞いていただきたい内容でした

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豊田さんに在宅訪問栄養指導を依頼する場合はケアマネさんに依頼
中川さんに居宅療養管理指導依頼する場合は訪問歯科衛生士グループ元気なお口研究舎 まほろば 0743-68-1311まで

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講演メモ

・寒天とゼラチンのちがい
リフラノンはダマになりにくいが高価。保険でだせるエンシュア・ラコール・エレーボとリフラノンを使用しても高価
リフラノンサイト
最初から調整してあるハイネゼリーを購入してもあまり値段が変わらない
ハイネゼリーサイト
・球麻痺がある場合は誤嚥しやすいので細心の注意が必要
・アルツハイマーの末期などでもゼラチンによるセリー化に加え舌の運動を上手に誘発することにより食事が可能
・保険で認められたものにエンシュア・ラコール・エレーボ・エンシュアHがある
・エレーボ以外は脂肪が多く下痢しやすい。エレーボは1ML1.2カロリー食物繊維が多い、中に便秘する人がいる
・誤嚥しやすい人には嚥下ピラミッドに従ってL0-L5の食事を選択するが、誤嚥性肺炎のリスクが高い場合は、ソリタゼリー(ソリタ顆粒は保険でだしてスルーパートナーでゼリー化してもらう)やOS1ゼリー(大塚製薬自費購入)のみにとどめる。ソリタゼリーやOS1ゼリーは蛋白濃度が高くなく万が一誤嚥しても肺炎のリスクは少し少ない。
・一般的に寒天粉と使うよりゼリー化剤の方が嚥下しやすい場合があるが、症例によってはゼリー状のものが口の奥にとどまって梨状窩までいかない場合もある。ハッピーターンというクッキーを30回かんでみると梨状窩まで自然に送られることを確認した。梨状窩までおくられると自然に飲み込むことができる。(噛むという作業が、口の奥のものを梨状窩までおくることを確認した。)アルツハイマーの末期などで、食事が口の奥から梨状窩までいかない場合は、ブラシで舌を刺激したり、ある程度固さのあるものとゼリー状のものを交互に与えるなどして誤嚥を円滑に誘導する。
・小児の嚥下機能障害例は、長期的に見た場合エンシュア・ラコールなどは栄養学的によくない場合がある
・廃用性の寝たきり状態のかたは、入れ歯を調整してリハビリにあたるとADLが改善する場合あり。(口をあけて立ちにくい、力が入りにくい)

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