奈良県認知症ケア専門士会研修会~オレンジカフェ運営の実践~(講師高木はるみ先生) 報告 27.2.1

奈良県認知症ケア専門士会 研修会 案内 27.2.1(管理者報告)

演題;認知症患者を在宅で支える・多職種協働で認知症専門士が果たす役割と実践~認知症専門士がオレンジカフェ今出川でかかわる意味~

講師  高木はるみ先生
NPO法人オレンジコモンズ理事 主任介護専門員
PS.認知症先進県京都府で「第3回京都式認知症ケアを考えるつどい」があるのに、わざわざ奈良にお越しいただいてご講演を賜りました。

オレンジコモンズの主な事業をご講演のなかで紹介されました。

1.認知症の人やその家族が気軽に集える場を作ること。

 

居場所型認知症カフェと地域型認知症カフェを運営します。
 *居場所型カフェとして、「オレンジカフェ今出川」を開いています。
原則毎週日曜日10時半~15時半
来店には前日までに連絡をお願いします。
(詳細は、オレンジカフェ今出川の案内参照)
居場所型カフェでは、

  • 認知症の人同士がリラックスした雰囲気の中でお互いの交流をしたり、日頃の困り事の相談や、自分が得意な趣味の実力を発揮したりします。
  • 認知症の人の家族も、集まって、日頃の悩みや相談事を話し合ったり、専門職から情報をえたりします。趣味を生かした活動
    運動を兼ねた散策
    *地域型カフェとして「オレンジカフェ上京」の運営に協力します。
    月1回 日曜日の14時~16時
    (詳細は、オレンジカフェ上京の案内参照)

地域型カフェには、

  • 認知症と診断を受けた人やその家族、あるいは認知症が強く疑われる症状で相談したり、学んだりしたいと思っている本人や家族が集まります。
  • 専門職のミニレクチャーや楽しいコンサートなどの催しとともに飲み物を飲みながら歓談する時間があります。

2.認知症カフェ運営のための様々なコーディネートを行います。

認知症カフェを運営するためには、認知症の人や家族が安心して来ることができるような準備や、地域の人々の理解を促進すること、地域の専門職やボランティアの力を結集することなどが必要になります。

  認知症の人や家族が安心して来ることができるようにするためには、そこに関わるスタッフが、認知症のことや家族の気持ちなどをよく理解していることが重要です。そのための研修を繰り返し行います。

本人や家族が居心地の良い場所と思えることが大事です。カフェに来て良かった!と思ってもらえるよう、環境作りや場面作りを行います。

人によっては、カフェに来るのも勇気がいるもの。催しの構成を考えたり、案内ハガキの工夫や、案内の声かけなどを工夫したりしていきます。

 地域の人々の理解を促進するためには

カフェを継続して運営すること、それ自体が地域の人に認知症をもっと知ろうという気持ちを抱いてもらうきっかけになります。

地域の専門職やボランティアと協力して、認知症サポーターになる人を増やす活動を行っていきます。

地域の専門職やボランティアの力を結集するためには

日々の仕事に忙しい地域の専門職(医師、介護福祉士、看護師、社会福祉士など)もきっかけがあれば連携できるもの。そのためのつながるマインドを盛り立てていきます。

認知症という病気は、なかなか受診や相談のきっかけを見つけるのが難しい面があります。民生児童委員や地域のボランティア等、地域に密着した人材との絆を育み、専門職ネットワークとの相互作用を生むように力を発揮します。

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「奈良県認知症ケア専門士会研修会~オレンジカフェ運営の実践~(講師高木はるみ先生) 報告 27.2.1」への2件のフィードバック

  1. 多くのご報告ありがとうございます。
    お忙しい中、先生の手際の良さにいつも驚きます。

    他の認知症カフェの現状を把握できたので今日は良い時間を過ごせました。
    課題等の抽出はできたので、今後の流れを企画として出しますね。
    またその際には相談させて頂ければと思います。
    よろしくお願いします。

    理学療法士 中川

    1. 中川先生
      夜中に帰ってこられて、研修会に参加されたのには驚きました。
      時差もどるまで、お身体をご自愛ください
      全県下、インフルエンザ警報発令中です。
      ワクチンも、ここ10年でいちばん効きが悪いように思います  木下

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