農を通じたコミュニティづくり

昨年から農を通じたコミュニティづくりに取り組んでいます。

畑は外山で借りて、開墾から始めました。畑は外で行うので、自然と地域住民とコミュニケーションが取れます。その中で、私の職業柄、月に一度サロンをすることになり(冬は寒いので休みです)口コミを聞きつけて近隣住民10人ほどが来てくださいます。

内容は座談会だけです。秋には焼き芋をしたりもしました。

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半農半療法士 竹プランター

写真)小屋づくりやガーデニングもしていて、近所の人は竹で作ったプランターを一番喜んでくれます。

 

3回目ぐらいに、軽度の認知症と思われる方を呼んできてくださいました。老人会やその他のサロンなどには決して来ないそうなので、心配して近所のお節介さんが呼んでくれました。

サロンや健康教室にくる高齢者は元気で社交的な人が多いと思います。しかし、来ない人ほど活動量が少なく、社会的な関わりが乏しくことで不健康になりやすい人が多いと思います。

そういった人が来てくれるようにするには、

・通える距離を短くする

・おせっかい者にお願いするなどが重要と言われています。

私の畑に関しては、畑の周りの人達が基本的には参加しているので、距離は近いです。

そして、畑に来てくれる人たちの口コミだけですので、来てくださる優しいおせっかい者が心配そうな人を呼んでくださいます。

近いし一度来てみたら?とお誘いしてくださるかと思います。

そうした地域での顔の見える関係性ができてくることで、その地区内で認知症徘徊者や児童へのセーフティネットが引けると思っています。

認知症徘徊者は年間1万件。その内死亡は350名ほど。

このような悲しい亡くなり方は無くしていきたいと思っています。昔ながらの地域の関わりが乏しいので、このような顔の見える環境で、地域のつながりを作っていければと思っています。

各地区でもこのような地縁関係を作っていくことが今後の地域支援事業の下地になるのかと感じます。サロンだけをたくさん作っても、どこの人なのかわからなかったり、顔の見える関係ができなければ、セーフティネットにはなりえないと感じます。地道で時間のかかる作業ではありますが、日本人に親しみのある形で、新たな文化を作っていければと考えています。

Social Capitalやコミュニティー論を中心に考え、取り組んでいます。

Social Capitalと健康

 

 

 

「農を通じたコミュニティづくり」への2件のフィードバック

  1. 立派な活動ですね。私には、開墾・農作業はとてもできそうにありません。医療関係以外のスキルをもたれる中川先生だからこそできたのだと思います。  
    サロンでも、防災でも、認知症高齢者等へのセーフティーネットは、顔の見える関係を平素より構築することが重要!!同感です。

    1. 木下先生

      コメントありがとうございます。
      自由に活動しているので、大した活動ではないのですが、本当にご近所さん方がいろいろ支えてくださいます。楽しいです。
      防災もそうですね。顔を合わせなくても生きられる時代になったからこその弊害もあるように思います。
      だからこそ、そのような関係性を大事にしていければと思います。

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